第5話。
前回、良太郎くんとモモタロスとの間に絆が生まれ、これから一緒に電王として悪いイマジン達と戦い未来を守っていこうという順当な雰囲気になりそうなものだが、この5話では、思いがけぬ展開が訪れた。
不意打ちを食らうかのような形で、良太郎くんが新しいイマジンに取り憑かれてしまったのである。そのイマジンは浦島太郎をイメージしたような青い容貌(そうは見えないのだがあくまで良太郎くんのイメージとして)で「ウラタロス」と命名された。
赤いモモタロス。青いウラタロス。この2体は性格が正反対で、明らかにウマが合いそうにない。そして、良太郎くんに憑依したときの様子も異なる。
ノーマルな良太郎くんはミドルレンジの髪を特に手入れせず軽く櫛を入れて下ろした感じ。モモタロスに憑依された良太郎くんはオラオラ系の性格で、ツンツンのオールバックで赤いメッシュが入る。ウラタロスに憑依されたときの良太郎くんはキザで詐欺師みたいな性格で、ホストのようにビシっと髪型がキマっていて青いメッシュが入っている。
特筆すべきはそうした「憑依状態」を演じ分ける佐藤健さんの技量である。目つき、口の動かし方、表情のつくり方など、細かいところまで表現が行き届いており、「確かにそのイマジンに憑依されている」と思い込まされてしまう。
戦隊ものなどでは主人公格のキャラクターが複数人おり、それぞれが特徴的で個性的な性格付けをされるが、この仮面ライダー電王に関しては、通常は複数人に分配される特徴を、「イマジンに憑依される」という設定によって、佐藤健さんがひとりで演じ分けている。これも大きな見どころだろう。
さて、全体ストーリーとしては良太郎くんへの憑依を狙う新たなイマジンが登場、というテーマだが、個別ストーリーでは、大事な試合でPKを外してレギュラーの立場を失ったサッカーチームの少年(ダイキ)が、イマジンと契約する。
そしてそのイマジンは、少年が所属するサッカーチームのレギュラーメンバーを次々と襲っていくのである。なんとなく大まかには少年がイマジンに望んだことが想像できるが、具体的に何を望んだのかは分からない。
ウラタロスはどうなるのか。
ダイキの望みは何だったのか。
次回を待て!
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