第 1524 回のお題 (出題:風の迷路)
15の夜はバイク盗んでいたそうですが
45の夜は何をしてましたか?
[116位]ジャスティス智彦
言葉のナイフで息子を刺した
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このネタを思い付いたとき、何かが脳内に溢れる感触があった。
その時は、その何かを「いける感じ」や「期待感」だと思っていたが、
投稿期限を過ぎてから、溢れていたのは「勘違い」だと気が付いた。
巧い感じを出そうとしているが、何も巧くない。
息子というありきたりな言葉をありきたりに使っている。
言葉のナイフというキーワードが活かされていない。
……と、反省点の数々を容易に挙げることができるのだが、
その一方で「そんなに酷くはないんじゃないか」と思う部分もある。
若かりし頃は、バイクを盗むという直接的な悪意。
歳をとってからは、言葉による過度な叱責という間接的な悪意。
そう、このネタは、人間の本質的な成長のなさを表わしている。
どれだけ歳を重ねようと、キャリアや経験を積もうと、結果を出そうと、
人間としての個人に宿っている"核"たるものは、磨かれない場合が多い。
ふとした瞬間に、虚飾に満ちた表面部が剥離し、
その人間の愚かさや拙さが垣間見える。
3桁の順位を取るとは、そういうことだ。
だが、嘘もつき続ければ本当になる。
虚飾も塗りたくれば本質は隠れて消える。
そして今日も、本当の実力を誤魔化しながら生きていく。
本物のフリをすることに疲れた瞬間、本物は遠ざかる。
その真実に怯えながら、飾り物の牙を懸命に磨いていこう。
つくり物のナイフで、採点者の心を刺していこう。
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