2010年11月26日金曜日

第1460回

第 1460 回のお題 (出題:風の迷路)
手荷物検査を拒否した理由


[75位]ジャスティス智彦

ちょっと検査したぐらいで気を許すような軽い荷物だと思われたくない


35.25 pts [48.60](46.76%) Rate:10.22Down...
現在のレート:1792.76(やや後退。1800を逆突破)


このネタでは、こうなって当然。
下記のネタとも、妙なカブり方をしていた。

[116位]SAGA
求められたらすぐにバッグを開くような軽い女とは思われたくない


これは、普通のカブりとは性質が異なるように思う。
型や文体は同様だが、細かな視点は違うのではなかろうか。
変化球を採用した僕のほうが、やや救われたな、という印象。

ただ、このカブりは、点数や順位に大して影響していないだろう。
こうし
た影響以前の問題として、そもそものネタが全く良くなかった。

今回のネタを書くにあたって、幾分時間的余裕があったので、
「手荷物検査拒否」というお題条件に合致するネタを多面的に検討した。
具体的には、以下のように、アプローチを整理していった。

●アプローチ1:見られたくないものがある
例1-1)鞄の中のカジキマグロを見られたくない
例1-2)ポルポから受け取ったライターを隠す必要がある
例1-3)プーさん「この蜂蜜が小便と片栗粉の混合物だってバレちゃうよぉ」

●アプローチ2:注目を集めようとしている
例2-1)検査員の注意を引き付け、全裸の仲間を素通りさせようとしている
例2-2)いったん相手の気を引き付けてから、おしっこを漏らす

●アプローチ3:急がなければならない理由がある
例3-1)機内トイレを一番最初に使うのは、俺でなければならないのだ!
例3-2)搭乗までの時間が30秒を切ると飛行機系のポルノが貰える

●アプローチ4:検査員に何かしらの問題がある
例4-1)お前さては検査員なんかじゃないな! 誰だ!?
例4-2)検査員 素手でハチミツ ペーロペロ 汚らしいので 検査拒否する

●アプローチ5:検査しなくてもいいと思った
例5-1)これ実は荷物じゃなくてピモトゥなんですよ
例5-2)中田英寿、意表を突くキラー顔パスは空港警察に通用せず
例5-3)女性誌の特集で読んだ「40歳からの顔パス方法」でいけると思った

●アプローチ6:その他
例6-1)「草」を「機内」に持ち込んで、「きなくさい」旅行を楽しみたい
例6-2)パクパクモグモグ検査員おいしー


投稿前に行うこのような分類は、非常に楽しい。
こうやって、ブログのネタにもなる。

ちなみに、例1-3、例4-2、例5-3、例6-1が投稿候補となっていた。
例1-3については、変則系として以下のような長文も検討していた。

続いてのニュースです。

今日未明、東京都の羽田空港内において、手荷物検査を拒否しゲートを強行突破しようとした男が、空港警察によって現行犯逮捕されました。

目撃者からの情報によりますと、男は全身を黄色いペンキで塗り染め、全裸に赤いピチピチのTシャツを着ただけという猥褻極まりないな格好をしていたとのことです。また、別の目撃者からは、男が直径15センチ程度の壷を持っており、自分のことを「プー」と名乗っていた、との情報も入っています。

警察の調べに対して男は、「手荷物検査を拒否したのは、ハチミツがたっぷり入った壺を取られたくなかったから」と答えているようですが、その後の調査では、男が所持していた壷の中身からは、尿、片栗粉、ゲル化剤(ペクチン)しか検出されず、男の供述内容との食い違いが指摘されています。

この事件については、警察や空港関係者、夢の国関係者からの追加情報が入り次第、続報をお伝えいたします。


この長文は、長文である意義を感じなかったので、ボツにした。
単にニュース形式を使いたかっただけ、という自己省察がある。

さて、ここまで色々やった挙句、投稿したネタは以下の通り。

ちょっと検査したぐらいで気を許すような軽い荷物だと思われたくない

何でこれにしたのだろうか、と自分でも疑問を抱く。
上に挙げたネタでは、どれも危うさを感じたのだろうが、
それにしても、このネタに落ち着くという帰結は理解しがたい。

少し捻ってあるように見えるが、全然足りていない。
「気を許すような」→「持ち込みOKになるような」ぐらいはしないと。

レートを意識し始めてから、簡単にGOサインが出せなくなった。
以前なら何のためらいもなく投稿していたネタで勝負にいけない。
滑るんじゃないか、理解されないんじゃないか、という疑念が付き纏う。

しかしながら、これは良い影響と言える。
「ネタを考える」ということに真剣に向き合い始めた証拠だ。

漫然と投稿を繰り返すだけは、意味がない。
悩み、迷い、選び、スベり、分析し、省察し、次に活かす。
強い意識を持たなければ、いつまでも腕は上がらない。

こうした毎日が自分にとってプラスになっている、という実感はある。
たまに気を抜くことも大事だが、基本的には気を張って生きたい。
��「生きたい」は誤変換ではなく、意図して使った漢字だ)

ああ楽しい。
踊りたい気分だ。

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