2010年11月17日水曜日

第1455回

第 1455 回のお題 (出題:べとん)
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「○○○」
娘「ごめんなさい」

[44位]ジャスティス智彦

確かに先生の足首は楽しい角度に曲がってたけど、全治6カ月なのよ

39.49 pts [54.93](68.84%) Rate:6.27Up!!

現在のレート:1730.96(微増。傷薬には物足りない)


どう転んでもおかしくないと思っていたので、
レートがプラス方向に進んだだけ良しとしたい。

論理を必要とするお題だな、と思った。
会話が成立するように母の台詞を埋めなければならないのだが、
娘の初めの台詞と、終わりの台詞とでは、かなりの落差がある。

母にどんな種類の台詞を言わせれば、論理的に充足されるか、
以下に例を沿えつつ幾つかのパターンを並べ、検討してみよう。

1.娘の「楽しい」という感情を否定する

娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「こらこら、楽しいことなんてこの世にはないのよ」
娘「ごめんなさい」


2.娘が「楽しい」と感じた内容に触れずに否定する

娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「そんなんで楽しめるなんて、ちっともいやらしくない子ね」
娘「ごめんなさい」


3.娘が「楽しい」と感じた内容に触れつつ否定する

娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「確かに先生の足首は楽しい角度に曲がってたけど、全治6カ月なのよ」
娘「ごめんなさい」

4.娘の話を聞こうとせずに厄介払いする

娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「はいはい、まずはトイレ掃除をしなさい」
娘「ごめんなさい」


5.その他(スカす、意味不明、変則穴埋め等)

娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「モグモグモグモグ」
娘「ごめんなさい」


以上のように、論理面だけを満足させたとしても、
ちっとも面白いネタにはならない点に、難しさがある。

会話の穴埋めはどうしても論理に意識が奪われてしまい、
「どうやって面白い会話をつくり上げるか」が疎かになりがちだ。

僕らは普段から、「意味のある会話」をしすぎているのかもしれない。
あるいは、意味を持たせようと必死になりすぎているのかもしれない。

傍から聞いていてワケの分からない問答にこそ、
意味を超越した面白さが潜んでいるのではなかろうか。

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