第 1455 回のお題 (出題:べとん)
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「○○○」
娘「ごめんなさい」
[44位]ジャスティス智彦
確かに先生の足首は楽しい角度に曲がってたけど、全治6カ月なのよ
39.49 pts [54.93](68.84%) Rate:6.27Up!!
現在のレート:1730.96(微増。傷薬には物足りない)
どう転んでもおかしくないと思っていたので、
レートがプラス方向に進んだだけ良しとしたい。
論理を必要とするお題だな、と思った。
会話が成立するように母の台詞を埋めなければならないのだが、
娘の初めの台詞と、終わりの台詞とでは、かなりの落差がある。
母にどんな種類の台詞を言わせれば、論理的に充足されるか、
以下に例を沿えつつ幾つかのパターンを並べ、検討してみよう。
1.娘の「楽しい」という感情を否定する
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「こらこら、楽しいことなんてこの世にはないのよ」
娘「ごめんなさい」
2.娘が「楽しい」と感じた内容に触れずに否定する
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「そんなんで楽しめるなんて、ちっともいやらしくない子ね」
娘「ごめんなさい」
3.娘が「楽しい」と感じた内容に触れつつ否定する
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「確かに先生の足首は楽しい角度に曲がってたけど、全治6カ月なのよ」
娘「ごめんなさい」
4.娘の話を聞こうとせずに厄介払いする
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「はいはい、まずはトイレ掃除をしなさい」
娘「ごめんなさい」
5.その他(スカす、意味不明、変則穴埋め等)
娘「今日ね、楽しいことがあったの」
母「モグモグモグモグ」
娘「ごめんなさい」
以上のように、論理面だけを満足させたとしても、
ちっとも面白いネタにはならない点に、難しさがある。
会話の穴埋めはどうしても論理に意識が奪われてしまい、
「どうやって面白い会話をつくり上げるか」が疎かになりがちだ。
僕らは普段から、「意味のある会話」をしすぎているのかもしれない。
あるいは、意味を持たせようと必死になりすぎているのかもしれない。
傍から聞いていてワケの分からない問答にこそ、
意味を超越した面白さが潜んでいるのではなかろうか。
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